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望遠レンズを最大限に使いこなす。13の使用例から徹底活用!

映画の作り方 撮影術

遠くのものを効果的に撮影する望遠レンズ。その使い方はどうすればいいでしょうか(特に映画作りにおいて)。単に肉眼では見えにくい遠くの被写体を撮影するだけでなく、使い方次第では、様々な効果が可能です。このようなレンズの特性を生かし、ドラマチックな映像空間をつくり出しましょう!

 

①近寄れない対象を撮影する

まず、誰もが最初に考える望遠レンズの活用法がこれです。虎、熊、狼・・・近寄れば襲われる危険のある動物を撮りたい時、鳥、猫、イタチ・・・近寄れば逃げてしまいそうな小動物を生態観察したい時、望遠レンズは有効です。

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②覗きの視点を作る

生態観察は何も動物ばかりとは限りません。人間を隠し撮りすれば、覗いてるような感じができます。ドキュメンタリーでよく使われる手法です。

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③背景をぼかして人物を鮮明に

望遠は被写体にピントを合わせた時、その前後がボケます。なので、登場人物のバストショットをとったとすると、その背景がボケていい雰囲気を醸し出します。人物が浮き上がり、全体に重みと風格と高級感がでるのです。

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④陽炎効果を狙いたい時

真夏で暑い砂漠の映像で、蜃気楼のようにユラユラ揺れる映像をよくみかけます。あれは望遠レンズによって作り出されています。夏を表現したい時に最適の手段です。気温が暑いとああいった映像になるのですが、もし冬に陽炎ショットを撮りたい時は、カメラの下にガスコンロを持ってくれば撮れます。

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⑤遠近感のない画作り

フルショット(人物の全身が写るぐらいのサイズ)やロングショットになる場合、特に縦構図と呼ばれる手前ち奥に人間やものがある場合、ものすごく遠くから超望遠で狙ってみます。すると、ピントは全体に合っているのですが、物の大きさの差がなくなって、奥行きや遠近感がなくなり、平面的なベタッとした感じの画になります。

 

野球中継で最もよく見る、外野からとらえたピッチャー、バッター、キャッチャー、審判の4人のショットを思い浮かべてください。あの場面、手前にいるピッチャーから奥にいるバッターまでは相当離れているのですが、距離感はまったくないですよね。時たま、側面から写されたカットが入ると「えっ!こんなに離れてるの!?」とその距離の大きさに驚きます。

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⑥もどかしさを表現したい時

登場人物が急いでいて画面奥から手前に全速力で走っているとします。このとき望遠レンズで撮っていると、実際にはかなりの距離があったとしても、画面上では遠近感がないため、その登場人物がなかなかこっちに近づいてくるようには見えないのです。見ている方は、早く来い!速く走れ!と、イライラしてしまいます。こうしたもどかしさを表現する時にぴったりです。

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⑦対象を巨大にみせる

望遠レンズで太陽を撮ると、普通のレンズでは出ない雄大な感じが出ます。その他、山々から昇る朝日、海に沈む夕陽など望遠レンズで撮ると巨大で荘厳な感じがでます。

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⑧のしかかるような重圧感を出す

巨大な名手ものは、その全体像をおさめようと思って、すぐ広角レンズで写しがちですが、望遠で狙ったほうが、そののしかかるような重圧感をうまく表現できます。望遠の詰まったような圧縮案や圧迫感が、その堂々とした威厳を感じさせるのです。

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⑨狭い感じをうまく表現

望遠の持つ圧縮感という性質は、密閉感という言葉に置き換えることもできます。このため、望遠レンズで空間を切り取ると、狭い感じが生まれます。

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⑩群衆がひしめく感じを出す

9でつくった狭い画面空間に、群衆を入れるとどうなるでしょう。これは圧縮感がますます強調され、群衆がひしめきあって、それこそギュウギュウに詰め込まれている感じになります。

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⑪自然な表情を映したい時

普通の人間ならカメラを向けられると、大なり小なり「撮られてる」、うまく写りたいという自意識が働きます。ここで望遠レンズを使えば、被写体があまり意識しないように距離を取れるので、自然な表情を撮ることができます。

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⑫パンして臨場感を強調する

動く人間や物をフォローする際、視野角度の狭い望遠レンズでパンすると、標準レンズや広角レンズを用い時に比べ、背景の動きは当然少なくなります。このため、移動撮影でフォローしていうような、並行移動に似た効果が出てきます。スピード感はないですが、横の動きが強調されて、まさしくその場にいるような臨場感を味わえます。

 

⑬超クローズアップを綺麗に撮りたい時

眼や指や花弁などの超クローズアップを綺麗に撮りたいときは、望遠レンズを使いましょう。望遠は被写体の部分的なバランス感に優れているので、綺麗に撮れます。

 

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以上が望遠レンスを最大限に活用するための13か条です。映像制作のみならず、写真を撮るときなどにも役立ててください♪