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映画作りに欠かせないシーン構成術

映画の作り方

さて、どんなカットを繋ごうか。

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映画はおおよそ2時間あります。制作者はこの2時間で、どれだけ観客を物語に没入させ、感動を与えることができるかが問われます。そのために数々の映画監督たちがあらゆる工夫を凝らしてきました。どういった映像を組み合わせて映画を作り上げているのでしょうか。これを知るだけで、映画作りが一段と面白くなるはずですで!

 

前回の記事でカット、ショット、シーン、シークエンスの違いが分かりました。読んでない人は読んでくれたらうれしいで!!

createmovie.hateblo.jp

 

では実際にどういったカットをつなぎ、シーンを構成し、シークエンスを生み出すと、どのような効果があるのか。実際の映画から学びますで!!

 

 

フラッシュバック効果

知覚できるくらいの、短いカットをパッパッパと連続してつなぎ合わせる手法が”フラッシュバック”といいます。めまぐるしく変わるこのつなぎ方は、急激なリズムを生みますで!

 

フラッシュバックでまず最初に脳裏に浮かんだのが、中島哲也監督『渇き。』のクラブシーン。かなり極端な例ですが、めちゃくちゃフラッシュバックしてます。

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0:44〜「チーッス!人生はアメとムチっ♪時代を乗りこなせギャロッ…ギャロ…!」

 

予告編でも十分フラッシュバックしてるのですが、でんぱ組のでんでんぱっしょんシーンはもっとフラッシュバックします!めまぐるしい映像で、観客もトリップするような強烈なイメージを残していますね。

 

 

中ヌキ

エロい言葉じゃないですで!中ヌキとは、たとえばAとBの人物が対話してるとして、質問するAの顔のカット、答えるBの顔のカットが交互に繰り返されるとする。この場合、Aだけをまとめて撮って、その後Bをまとめて撮る。こうすればカメラや照明をいちいちことなく、効率的に撮れます。これをするためにはカット割り、絵コンテを綿密に描いていかんとあかんですで!逆にカットの順番通りに従っていくのは順撮りといいます。

 

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ダークナイト』のワンシーンです。実際にどう撮られているかわかりませんが、中ヌキの場合だと、先にジョーカーのカットを全部撮って、その後ハービデントやバットマンを撮ることになりますで!

 

 

ワンシーン・ワンカット

ワンシーンをカットで割らずに、対象をじっくり見る方式です。見応えのある被写体があればこそ成せる技ですで!

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三谷幸喜ワンシーンワンカット主義の人ですで!編集よりも役者の演技に力を注ぐタイプの人はワンシーンワンカットに挑戦すべしですな!

 

 

長廻し

長く撮ること。ワンシーンワンカットは絶対状況をつくった様式美と考えられるが、長廻しは様式美とかではなく、とにかく長く撮ること!最大の特徴は、観客を対象に没入させることです。カットが変わらずに長く続くと、カメラの眼と観客の眼は同化します。そうすると、カメラで写したものを見せられているという意識がなくなり、画面が与える感情を素直に受け止められますで!

 

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世紀の長廻し作品『バードマン』!!全編ワンカットという常軌を逸した作品ですで!

長廻しによる”没入感”を味わえると同時に、「えっ!?どうやって撮ってんの!?」という感情が渦巻く最高の映画ですで!!

 

 

据えっぱなし

長廻しの究極は、カメラを動かさずに固定した状態にしておく据えっぱなしかもしれないですね。画面の移動がないということは、画面のなかのどこをみても良いという自由感が生まれます。そして、 観客にとってはカメラを通してみているという意識がなくなり、対象と正面きって向き合えます。

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0:32あたり〜

厳密には据えっぱなしではないですが、ある程度長い時間カメラを動かしていないので、据えっぱなし感を味わえます。急にこんなカットが入るもんだから違和感を覚えますよね。据えっぱなしは画面のどこをみてもいいという自由感を抱くのですが、この『シャイニング』の場合、他が普通の映画的なカット割りがされていた分、急に野に放たれたような感覚になります。そういった観客の生理的な感情を利用して、不気味な映像を構築しているんですね。キューブリック恐るべし〜。

 

 

今回紹介したのはこの4つですで!

 

他にもいろんなカット構成術があり、それぞれにシーンの印象を変える効果効用があると思うので、ぜひみなさんも探求してみると面白いと思いますで!!!